麻生マユ 彫刻展

2010年 3月16日(火)〜3月28日(日)
11:00〜19:00(日曜17:00まで)
月曜休廊


人間の肉体の美しさとその存在を、シンプルなフォルムでありながら、リアリスティックな実感を持って、空間を取り込み、切り込み、深化させる。そんなことを十年程続けてきました。その間の作品と新作を交え展観致します。


写真撮影:大谷一郎
 
プロフィール

1951 東京生まれ
1976 武蔵野美術大学大学院修了
1990〜 青山学院女子短期大学 非常勤講師
1991〜 武蔵野美術大学 非常勤講師(96年まで)

1981 個展 (洋協ホール・銀座)
1986 個展 (愛宕山画廊・銀座)(1988)
1993 個展 (南天子ギャラリーSOKO・新木場)
2002 個展 (サエグサ画廊・銀座)(04・06・09)
1976 グループ展 彫刻5人展(円鳥洞・丸の内)
    新具象彫刻展設立に参加、1985まで毎年出品(東京都美術館)
1989 グループ展Party4 (東芝ビル・浜松町)
2000 グループ展美しすぎる嘘PART4 (三越本店・日本橋)
 上野の都美術館が建て替えられた時、若い彫刻家たちが、平等会員制や十年間の活動の後に解散すること等を掲げ、そこで「新具象彫刻展」を立ち上げたのです。それは画期的な展覧会であり、注目もされていました。当時の私たちには勿論自負心も気負いもありましたが、大声で主張するのではなく、淡々と自分の作品に取り組むことのできる時間でもありました。その頃は今よりもナチュラルで片寄らない自由な気運があったようにも思います。
 私自身、 出発点として自分たちで作り上げたそのような場があったことは幸いなことでありました。よく議論をしたものです。そこにはいつも金子健二さんがおられました。金子さんは発足からの中心メンバーで、人一倍新具象彫刻展で熱く強い思いを持っていました。後にアートセラピーの先駆者として活躍される中、病に倒れ早世されたことは残念でなりません。彼の作品を定期的に展示されるギャラリーを奥様が始められました。この度、奥様からのお誘いで個展をすることになりました。新作を含むここ数年の作品を展示いたします。ご高覧くだされば幸いです。